更新日: 2019年02月26日
0 お気に入り

桜丘町で新たに再生したワイン酒場「富士屋本店」。

大規模再開発で日々変貌途中の渋谷駅とその周辺。そんな再開発が一部で動きだしている桜丘町に「富士屋本店」が12月10日にオープンした。30種類近く揃えるバイザグラスとカラフェのワインを薪釜で焼き上げるピッツアとグリル料理で楽しむワイン酒場だ。桜丘町で明治16年に酒販店として創業したダイニング富士屋本店(東京都渋谷区)の4代目である代表取締役加藤賢一郎氏の熱い想いが込められた店なのだ。

FOOD STADIUM
飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信す...
ゆるやかな坂道に面したビルの半地下に構える同店。楽しげな賑わいがこぼれるように伝わってくる

大人のワイン酒場「富士屋本店」として新たな足跡を刻む

渋谷駅西口、国道246の南側に広がる桜丘町は昭和の面影も残す飲食スポットだ。その桜丘町で約15年前、加藤氏は25歳の時に専門性にも優れた立ち呑みの「ワインバー富士屋本店」をオープンさせた。続けて立ち呑みながらも本格グリル料理が楽しめた「ダイニングバー富士屋本店」を開店。そして10坪足らずの小箱ながら薪釜を設えた本格ピッツアの「PIZZERIA al forno(ピッツエリアアルフォルノ)」も出店した。どこも人気の繁盛店だったが今回の大規模開発に伴い2018年10月までに3店鋪全てが閉店を余儀なくされた。加藤氏は3店鋪が培った実績とスタッフ達の思いを一つの形にすることに最もこだわり、同じ桜丘町でさらにスケールもグレードもアップし大人のワイン酒場「富士屋本店」として再生した。店名は創業の酒販店時代から継承する屋号「富士屋本店」を存続させ、真摯な想いと共に新たな足跡を刻む。
大きく構えたオープンキッチンは富士屋本店の肝。その前のロングカンターは魅力だ。方やローテーブルは落ち着いた良さを持つ

オープンキッチンは酒場としての富士屋本店の基本となった

通りからも目を引く黒い鉄製の大きなピッツアの薪窯を設えたダイナミックなオープンキッチンを中心とした同店。立ち席に椅子席もあるキッチン前のロングカウンター。入口脇の立ちテーブル席と壁側のローテーブル席からもキッチンが見えるのだ。オープンキッチンはシェフ達の動きが五感を刺激し、酒場としての熱量を上げると考える加藤氏。その原点は三軒茶屋の伝説の立ち呑みワイン酒場「富士屋本店グリルバー」だ。元釣り堀の環境をそのままオープンキッチンとした店はエネルギッシュな一体感で酒場を盛り上げた。それ以来、オープンキッチンは酒場としての富士屋本店の基本となった。
グリル料理のおすすめは「ステーキ&フリット」

ナポリスタイルをアレンジしたピッツアは看板の一つだ

生地から作り焼き上げるナポリスタイルをアレンジしたピッツアは看板の一つだ。トマトソースベースの「マルゲリータ」(1000円)やチーズベースの「フンギ」(1400円)など14、5種類が味わえる。富士屋本店の定番「レバームース」(1本300円)や「香草ボンバー」(700円)。「特撰黒毛和牛の朴葉焼き」(1400円)、「ステーキ&フリット」(1400円)などにパスタも揃えた料理のベースはフレンチとイタリアンだ。ワインはバイザグラス(400円〜)とカラフェ(1000円〜)が約30種類(泡赤白)とお手頃価格で多様なタイプを厳選する。ほかに「生レモンサワー」(450円)にバースタイルのカクテル(550円〜)、ハイボール(500円〜)と酒場ドリンクもきっちりとライナップする。
こんがり焼き色も美味しそうなピッツア「マルゲリータ」

多くのファンが惜しんだ銘和酒場の再生が4代目の加藤氏の目標

2012年の渋谷ヒカリエ開業に始まり2027年をめどに近代都市化が推進される桜丘町を含む渋谷駅と周辺エリア。桜丘町に酒販店として創業した「富士屋本店」は渋谷の変遷と共に歴史を刻んできたといっても過言ではない。開発に伴い同じ桜丘町で度々の移転を余儀なくされてきたのだ。そして創業の酒販業も酒場街の衰退と共に稼働を終えた。この桜丘町の自社ビルの地下にあったのが47年前に開業した立ち呑み大衆酒場「立飲処 富士屋本店」だ。多くの老若男女に愛され続けてきた老舗大衆酒場も2018年に10月に閉店した。最終日には閉店を惜しむファンで行列もできたという。そんな銘店であった大衆酒場「富士屋本店」の再生が加藤氏の目標という。再開発構想がまだまだ続くなかで過去から未来までを老舗は強さとしなやかさを持って看板を繋げいくのだ。

(取材=にしやま とみ子)
グラスにカラフェ、そしてボトルといろいろな飲み方が楽しめる
手前右側が代表の加藤氏。中央の店長の佐々木氏。そしてスタッフの方々
【店舗情報】
店名:富士屋本店
住所:東京都渋谷区桜丘町24-4東武富士商事ビル1F
アクセス:渋谷駅から徒歩3分
電話:03-3461-1195
営業時間:17:00〜23:00(LO22;00)
定休日:日祝・第4土(不定休)
坪数客数:33坪/68席(立ち席含む)
客単価:4000円
運営会社:株式会社ダイニング富士屋本店
オープン日:2018年12月10日
favyサブスク
桜丘町で新たに再生したワイン酒場「富士屋本店」。

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう

\ SNSでシェア /
favyサブスク
FOOD STADIUM
飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」⇒ http://food-stadium.com/

アクセスランキング

表参道|アジのパティが主役!かまぼこの老舗とコラボした「和風バーガー」は『Wayback Burgers』で 1

表参道|アジのパティが主役!かまぼこの老舗とコラボした「和風バーガー」は『Wayback Burgers』で

favyグルメニュース
新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場 2

新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場

favy
4月17日│JR新宿駅改札内に『EATo LUMINE』がオープン!人気ラーメン屋鴨to葱や東京豚饅など 3

4月17日│JR新宿駅改札内に『EATo LUMINE』がオープン!人気ラーメン屋鴨to葱や東京豚饅など

favyグルメニュース
新橋・汐留|食事系にデザート系も!種類豊富なクレープはおやつにピッタリ『BOCCHAN キッチン』 4

新橋・汐留|食事系にデザート系も!種類豊富なクレープはおやつにピッタリ『BOCCHAN キッチン』

favy
いつもの料理にちょい足し!手間要らずのチューブ入り調味料を使ってみた!『ハウス食品』 5

いつもの料理にちょい足し!手間要らずのチューブ入り調味料を使ってみた!『ハウス食品』

favy編集部

オススメ記事

新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場 1

新橋|4月15日、牡蠣専門店がオープン。国産マセガキが食べられる店が駅チカに登場

favy
汐留駅│定食・カツ丼・カツカレー!肉厚なとんかつを楽しめる専門店『豚宝』 2

汐留駅│定食・カツ丼・カツカレー!肉厚なとんかつを楽しめる専門店『豚宝』

favy
東京都内│可愛いグラスに果肉がゴロゴロ!果物盛り盛りなフルーツサワーが飲める店10選 3

東京都内│可愛いグラスに果肉がゴロゴロ!果物盛り盛りなフルーツサワーが飲める店10選

favy編集部
汐留駅すぐ│食べたらハマる「カンジャンケジャン」は必食!韓国料理店『韓味料』 4

汐留駅すぐ│食べたらハマる「カンジャンケジャン」は必食!韓国料理店『韓味料』

favy
【4月末まで】桜の季節にぴったりの桜風味のコーヒー、ラテ、スコーンを販売『coffee mafia』 5

【4月末まで】桜の季節にぴったりの桜風味のコーヒー、ラテ、スコーンを販売『coffee mafia』

favy

グルメイベント

4/16〜|期間限定!モツとニンニクのスタミナ系「ホルモン塩スパ」が新登場『パンチョ』

4/16〜|期間限定!モツとニンニクのスタミナ系「ホルモン塩スパ」が新登場『パンチョ』

4月16日(火) 〜 5月31日(金)
4/16〜|大きなチキンが主役のスパイスカレー「ごろチキ」が限定復活!『松屋』

4/16〜|大きなチキンが主役のスパイスカレー「ごろチキ」が限定復活!『松屋』

4月16日(火) 〜
4/16|濃厚魚介つけ麺が期間限定で登場!素揚げキャベツで旨み爆発!必食の一杯は『きゃべとん』で

4/16|濃厚魚介つけ麺が期間限定で登場!素揚げキャベツで旨み爆発!必食の一杯は『きゃべとん』で

4月16日(火) 〜
川崎│鰻4倍「うなめしギガ増し+」が4/15〜限定登場!『宇奈とと 川崎店』がリニューアル

川崎│鰻4倍「うなめしギガ増し+」が4/15〜限定登場!『宇奈とと 川崎店』がリニューアル

4月12日(金) 〜 5月12日(日)
4/10〜|Wにんにくでガッツリ!タイ風唐揚げの「ムートート丼」が期間限定で登場『松のや』

4/10〜|Wにんにくでガッツリ!タイ風唐揚げの「ムートート丼」が期間限定で登場『松のや』

4月10日(水) 〜

おすすめカテゴリー

favy各機能をお使いいただくには
無料会員登録が必要です。

今すぐ会員登録

または

メールアドレスでログイン